【閑話】優しくあれるかな

 こういうの、俗に魔女狩りと言われます。
 けれどこの人は、本気でその精神を継いでるのかも知れない。
 異端に罰を与え、痛い目に会わせれば、身体から悪い血が抜けて神の教えに戻れると思ってるのかな。

 だけど君が自分の味方と考え、もしかしたら神の使徒と見做しているだろう保健所の職員さん達は、君の通報を受けて、浮かない気分で仕事に出かけるんだよ?
 普通の神経を持ってたらそうなる。さして儲かってもいない飲食店に「罰金を払え」って乗り込むとか、公務員として一番憂鬱な仕事になるだろう。
 ネット上では気楽に「喫煙可の店は潰れろ」なんて言えるでしょうが、それを当人に対して面と向かって言わなければならない人のことを、君は思いやれないんだろうか。

「それが仕事だろう」
「法律で条例で、決まったことだろうが」
「罰金50万で潰れるくらいなら、最初からルールを守れ」 と。

 なるほど。君は総統閣下だから、君の手足である保健所職員は君の命令通りに動くのが当然でもあるんだろう。
 けれどもう少し、思いやりを持てないもんなのか。
 どうして君は、君達はそんなに、楽しそうなのか。

「優しくあれるかな」って、なんでこんな言葉を思いついたのかと考えたら、これが多分、元ネタでした。
聴いたことないんですけどね。
エンケンと言えばやっぱり、「東京ワッショイ」や「不滅の男」でしょう。

「頑張れよなんて、言うんじゃないよ
 オレはいつでも最高なのさ アアアアアアア
 オレは不滅の男
 だから、分かるかい? 天才なんだ」
何を言ってんだコイツは(笑)最高だ。

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